尿路結石
尿路結石症とは?
結石は腎臓で造られ、尿管・膀胱と移動することで、腎結石・尿管結石・膀胱結石と呼び名が変わります。
「救急車を呼んでくれー」と叫びたくなる痛み、のたうちまわるような痛みとも表現されるのは、尿管結石と呼ばれるものです。通常、腎結石や膀胱結石では痛みを伴いません。生涯のうちに男性で7人に1人、女性で15人に1人の割合で尿路結石を発症するといわれており、男性の方がやや発生率が高いとされています。
地域性や季節性などの指摘もされておりますが、問題はその再発率で、5年再発率は約40%と言われています。最近の研究から、尿路結石と動脈硬化の発症には類似した点が多く、「尿路結石はメタボリックシンドロームの1疾患」との認識がなされています。つまり、高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病の方は、尿路結石を合併しやすく、また再発しやすいということです。
「救急車を呼んでくれー」と叫びたくなる痛み、のたうちまわるような痛みとも表現されるのは、尿管結石と呼ばれるものです。通常、腎結石や膀胱結石では痛みを伴いません。生涯のうちに男性で7人に1人、女性で15人に1人の割合で尿路結石を発症するといわれており、男性の方がやや発生率が高いとされています。
地域性や季節性などの指摘もされておりますが、問題はその再発率で、5年再発率は約40%と言われています。最近の研究から、尿路結石と動脈硬化の発症には類似した点が多く、「尿路結石はメタボリックシンドロームの1疾患」との認識がなされています。つまり、高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病の方は、尿路結石を合併しやすく、また再発しやすいということです。
検査
尿検査及び問診で結石の可能性について評価します。超音波検査や腹部レントゲン検査の順で診断をつけるのですが、結石が小さかったり、結石の成分によっては腹部レントゲンでは診断が難しい場合があります。その時はCTが役立ちます。当院にはCTはありませんが、近隣の病院・クリニックにて検査が可能です。
治療
結石のサイズにもよりますが、10mm以下の結石であれば、自然排石が可能と言われています。
つまり経過観察ということです。しかし、腎臓から膀胱までの間に生理的な尿管狭窄部と言われる部分が存在し、そこで結石が引っ掛かると排石されず、痛みを繰り返す場合があります。痛みに対しては痛み止め(坐薬が最も効果が高いとされています)を使用して排石を待ちます。
なるべく体を動かしていただき、時に排石促進作用があるといわれる薬を内服してもらいます。長い期間、排石がなかったり、結石が10mm以上の場合は砕石(体外衝撃破や内視鏡手術)が必要となります。
つまり経過観察ということです。しかし、腎臓から膀胱までの間に生理的な尿管狭窄部と言われる部分が存在し、そこで結石が引っ掛かると排石されず、痛みを繰り返す場合があります。痛みに対しては痛み止め(坐薬が最も効果が高いとされています)を使用して排石を待ちます。
なるべく体を動かしていただき、時に排石促進作用があるといわれる薬を内服してもらいます。長い期間、排石がなかったり、結石が10mm以上の場合は砕石(体外衝撃破や内視鏡手術)が必要となります。
予防
① 水分摂取 目安:1500~2000ml/日
腎臓で尿の停滞が起こると結晶形成が進行して結石という集合体を作りやすい状態になります。ですから水分をたくさん摂っていただき、尿の停滞を防ぐことで、結石を作らないにようにすることが重要です。「アルコールで十分摂っている」と言われる方が時々いらっしゃいますが、アルコールは体内で代謝される際に水分を必要として体は脱水状態になります。尿路結石を患っている方(あるいは既往のある方)は飲酒を控えていただき、アルコールを摂取した分の水分を補って下さい。飲み物は水道水・麦茶・ウーロン茶がお勧めです。清涼飲料水・コーヒー・紅茶も摂取過剰は結石形成のリスクになるといわれています。
腎臓で尿の停滞が起こると結晶形成が進行して結石という集合体を作りやすい状態になります。ですから水分をたくさん摂っていただき、尿の停滞を防ぐことで、結石を作らないにようにすることが重要です。「アルコールで十分摂っている」と言われる方が時々いらっしゃいますが、アルコールは体内で代謝される際に水分を必要として体は脱水状態になります。尿路結石を患っている方(あるいは既往のある方)は飲酒を控えていただき、アルコールを摂取した分の水分を補って下さい。飲み物は水道水・麦茶・ウーロン茶がお勧めです。清涼飲料水・コーヒー・紅茶も摂取過剰は結石形成のリスクになるといわれています。
② 食事
高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の方は、指導された食事内容をしっかり守ることが重要です(基本的な内容として塩分制限・糖分や動物性蛋白の摂取制限など)。他にCa(カルシウム)は積極的に摂取が勧められています。また尿中に排泄されるシュウ酸は尿路結石のリスクファクターであり、その約70%は食事からの摂取によるものであるため、シュウ酸を多く含む食事を十分に知って、摂取工夫(ゆでることでシュウ酸を減らせます・カルシウムと同時に摂取することで腸管でのシュウ酸吸収を抑えることができます)が必要です。
高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の方は、指導された食事内容をしっかり守ることが重要です(基本的な内容として塩分制限・糖分や動物性蛋白の摂取制限など)。他にCa(カルシウム)は積極的に摂取が勧められています。また尿中に排泄されるシュウ酸は尿路結石のリスクファクターであり、その約70%は食事からの摂取によるものであるため、シュウ酸を多く含む食事を十分に知って、摂取工夫(ゆでることでシュウ酸を減らせます・カルシウムと同時に摂取することで腸管でのシュウ酸吸収を抑えることができます)が必要です。
野菜類100gあたりのシュウ酸含有量
種 類 | 含有量(mg) |
ホウレンソウ | 800 |
キャベツ・ブロッコリー・レタス | 300 |
サツマイモ | 250 |
ナス | 200 |
ダイコン・コマツナ・カブ | 50 |
結石はいつ痛みが出るかわからず、夜間に救急外来を受診するケースが多い疾患です。普段からの食生活を見直して結石形成・再発予防に取り組みましょう。